

ベーグルは小麦粉の生地をひも状に伸ばし、両端を合わせて輪の形にして発酵させ、ゆでた
後にオーブンで焼いて作られます。そうすることで外側はカリッと、内側は柔らかくもっちりと詰
まって焼きあがります。
基本的な材料は小麦粉と水とイーストで、それに砂糖や塩で味付けするだけのため、脂肪分
もコレステロールも低く、またバター、卵、牛乳なども使用しないため、これらにアレルギーのあ
る人も安心して食べられるヘルシーフードです。
ベーグルが発祥したのはポーランドともオーストリアとも言われていますが、類似したタイプの
パンも古くから存在しており、定かではありません。
一説では、オーストリアのユダヤ人パン職人が、乗馬好きのポーランド王にあぶみの形をした
パンを献上したことがはじまりで、ドイツ語のあぶみ「buegel(ビューゲル)」が「bagel(ベーグル)
」の名の由来になったと言われています。
その後、ユダヤ人の間で食べられていたベーグルは、1880年代頃、東欧諸国のユダヤ人達が
移住する際にアメリカにもたらされることとなるのですが、長らく自主規制によって製造販売は
ユダヤ人コミュニティ内に限定されていました。
それでも徐々にユダヤ人以外のファンを獲得していき、1970年代にその自主規制が廃止され
ると、1980年代頃からのヘルシー志向の高まりと相まって、ニューヨークを中心にアメリカ全土
に爆発的に普及していきました。
今では、ベーグルの本場はニューヨークと言われており、ニューヨーク式のベーグルが「ベーグ
ル」として世界的に広まっています。
ヨーロッパではベーグルはバターのみを塗って食べるものでしたが、アメリカではクリームチー
ズをはさんだり、具財を挟んだベーグルサンドイッチにしたり、生地にドライフルーツやナッツを
練りこんだり、ベーグルピザにしたり、と、さまざまな形でベーグルを楽しんでいます。
日本にベーグルが上陸したのは1990年から2000年頃と言われていますが、日本に上陸してま
だ十数年とは思えないほど、今やすっかり定番のパンとして普及しています。
日本では、本場ニューヨークのものに比べやや小ぶりなものが多く、また、外側もソフトに仕上
がったタイプのものが普及しています。さらに生地に乳製品を使った本来の素材とは違うベー
グル類似品もベーグルとして出回っています。
そしてニューヨークでも日本でも、まだまだアレンジは増殖中のようです。
この先さらにどんな楽しみ方ができるのか、どんな美味しさを引き出せるか、あれこれやって
みたくなる楽しいパンなのです。
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