

ナンはインド、パキスタンやイランなど中央アジアで広く食べられているパンです。元々はクッ
キーなども含む焼き菓子全体を指すペルシャ語が名前の由来となっています。
ナンのように伸ばして焼くタイプのパンの起源はおよそ7000~8000年もさかのぼれるほど古い
もので、最初に作られたパンがこのような形であっただろうと考えられています。
インドのナンは、自然発酵させた生地を伸ばし、タンドゥールという壺の形をした窯の内壁に貼
り付けて焼き上げます。
インドでは精製した小麦粉を使いますが、中央アジアの一部では全粒粉を使うこともあります
。
焼きあがったナンの表面はでこぼこして、所々にぽっこり膨らみがあるのが特徴です。
日本ではすっかりカレーのお供として馴染みのナンですが、作るのに大きな窯が必要なため、
実はインドでもさほど食べられているわけではありません。
家庭ではより手軽に作れる無発酵パン・チャパティが主流で、ナンは日本同様、外食で食べた
り、買って食べるものなのだそうです。
また形は、日本のナンのように長いしずくのような形ではなく、丸い形が一般的で、インド以外
の国でも日本と同様の形が主流の国はなさそうです。
なぜ日本でこの形のナンが広く食べられているのか、これにはいろいろな説があり、わかって
いません。
薄く伸ばして窯に貼り付けるのにちょうど良い形なのだとか、あの形に引き伸ばすことでパリパ
リともっちり両方の食感が楽しめるからだとか、実はインドの国(またはヒンドゥー教の神様)の
形を表しているのだという説など、実にいろいろあります。
また、インドでも、ある地域ではこの形で提供されているという情報もありますが、詳しいことは
わかっていません。
いずれにせよ不思議なナンの形を「これはナンだろう?」と思わせながらも日本でも定着し、ナ
ンは7000年の時を超え、国を超え、これからもずっと長く食べ続けられていくことでしょう。
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